2012年10月27日
Palacio de Rio Frio -コラソの荘園ホテル
ここはリスボンからテージョ川を挟んだ対岸のピニャル・ノヴォという町の近くにある、広大なワイン農園を所有するキンタ(荘園)です。
アズレージョ作家のジョルジェ・コラソの素晴らしい作品のあるお屋敷で、いつか行ってみたいと思っていた所でした。
リオ・フリオとは「冷たい川」を意味するそうで、この地域に何本も流れる細い川が冬の寒さでみな凍ってしまうところから名づけられたそうです。「冷たい川の宮殿」。美しい名前です。
リスボンからローカル線とタクシーを使い、昼過ぎにお屋敷に到着。
分厚くて大きなドアをにぎりこぶしでガンガンと叩くと(痛かった)、しばらくして屋敷の50代くらいの女主人が出てきました。こいうタイプの施設って、連絡がうまくいってなくて誰もいない、ってことがごくまれにですけど、無いことも無い。農園ですから周りには何も無いし一人だしで、ちょっとドキドキでした。いや、良かった。
女性に案内されて屋敷の中に入るとスノホワの興奮も最高潮!
もう何年も憧れていた屋敷ですからね!
「私はコラソの大ファンで...」って言いながらも、ぷるぷる震えてしまいます。
これが憧れていた部屋


ドアを開け放つと、玄関ホール越しに食堂室まで見渡せます。
ハンティングの様子やこの地域の放牧の様子、「リオ・フリオ」の名前のもとになった川を渡る馬などが描かれています。コラソお得意の油絵タッチのアズレージョ。この屋敷を建てた、女性のおじいさんが馬好きだったらしく館内には馬の美術品も色々飾られていました。
印象的な空の美しい水色と、木々の緑が山小屋風の白い木の天井にマッチして、華やかな中にも落ち着きのある居心地の良い居間です。
「今日のゲストはあなただけ。普段は2階で生活してる兄一家も今日は留守だから、この屋敷はあなたのものね!」
ヒイィ~~!!
ココ、コラソ様の屋敷をひとりじめっ!
もぅ、うれしくて.....ほとんどこの居間に居座ってました。

設備などについて一通りの説明が終わると、屋敷の中はゲストだけになります。
オーナー一家は敷地内の別棟に住んでいました。
そして、こちらは食堂室

こちらはブルーのアズレージョで、コラソお得意の農園で働く人々の様子が描かれています。
ああああ、もう、でぃす・いず・ポルトガル!
この独特の美しさはポルトガルならではでしょう。透明感のある美しいブルーに、銀の食器やシャンデリアがとてもしっくりと似合います。
この長いテーブルのお誕生日席にもしばらく居座り、あれこれ妄想してました。
正面のアズレージョの天使

農園で作ったワインをグビグビやってる天使。顔がもうすっかり出来上がっっちゃってます(笑)
コラソのユーモアを感じますねぇ。
テレビ室って言ってた

「夜はここでテレビを見ていいわよ」
って言われたのですが、夜は自分の部屋にこもりきり。
だって怖いんだもん。
コラソのオバケなら怖くないと思います。
でも、他の人のオバケは怖い(泣)
今、シャーリー・ジャクスンの「たたり」っていうお化け屋敷の本を読んでるのですが、この時読んでいなくてほんっとに良かった、って思います。
こちらがお屋敷を建てたおじいさま

このおじいさまがコラソに直接依頼されたのだそうです。
コラソの知り合いのお孫さんとお話ししている私...私とコラソは遠いお知り合いになったのですねっ!
とか、もう至極勝手な誇大妄想というか...あぁ、はい、ミーハーです。
でもコラソといい、屋敷を設計した建築家といい、こういう人々に依頼をしたおじい様の趣味の良いことったら。
玄関ホールの先にある暖炉の間

「朝、目が覚めて2階の部屋から下に降りてくるワタシ」
とか想像しながら、階段を上り下り。ぷぷ。
で.....
今夜のお部屋です


かわいらしいでしょ?
ここは一階の客室棟。部屋数もそこそこあります。
このキンタは冬は開いていません。以前冬場に予約しようとしたら断わられました。
クローゼット付きの玄関ホールとベッドルーム、シャワーのみのバスルームが付いています。
この部屋も居心地良く、一人で怖いのなんの言いつつぐっすり眠れました。
キッチンも自由に使えます

冷蔵庫にはワインや水などの飲み物を用意してくれてありました。
キンタの多くがそうですが、ここも夕食は付いていません。近くの町のレストランまで車で行くか、自分で用意していかないといけません。私はサンドイッチを調達しておきました。
屋敷正面のテラス

ここもコラソのアズレージョで飾られています。
正面玄関のドアを挟んで
左右にキツネとその様子を窺うウサギが描かれています

コラソの作品はあちこちにこんなユーモアが隠されていて、じっくり見ていると面白いです。
さて、一夜明けて、朝ごはん.....
「朝食は9時よ。メイドがテーブルに用意しておきますからね」
と言われていました。
メ、メイド!!
本物のメイドだぁ!!フツーに「メイド」という言葉が口から出るのが、もう別世界の人って感じ。
やっぱり「上流階級」というものが存在するのでしょう。
あ、メイドって言っても黒いワンピースに白いエプロンを着たような人ではなく、普通のおばさんです。
メイドさんが用意してくれた朝食

けっこうシンプルな朝食です。
またあれこれ妄想しながらノンビリと頂きました。
朝食のあとは庭を散歩。
充分に屋敷を堪能し、荘園を後にしました。

Palacio de Rio Frio 2012.Ago

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この記事へのコメント
1. Posted by twopeas 2012年10月29日 08:39
いや~ん。なんだかスノホワさんのニヤニヤ・ドキドキ・ゾッコンなのを想像しちゃいましたぁ(笑) 私はアズレージョもコラソ様とやらにも詳しくはないけれど、スノホワさんがコラソのファンだとは以前お聞きしていたから・・。
そして何より旦那を置いてお一人で行ったのがまた「いいね!」
すってき過ぎるお屋敷ですね~。食堂室の迫力と居座っていたという居間の気品溢れるアート。 写真で見返しててもウットリしてるんじゃないかしら?
私の場合だったらJane Austenの中にでてくるお屋敷~♪って感じだよね、きっと(笑)
ところで。今このお屋敷を切り盛りされてるのはご子孫ということですか? 女ご主人に息子さんなんていらっしゃるのかしら?なんてね(笑)
そして何より旦那を置いてお一人で行ったのがまた「いいね!」
すってき過ぎるお屋敷ですね~。食堂室の迫力と居座っていたという居間の気品溢れるアート。 写真で見返しててもウットリしてるんじゃないかしら?
私の場合だったらJane Austenの中にでてくるお屋敷~♪って感じだよね、きっと(笑)
ところで。今このお屋敷を切り盛りされてるのはご子孫ということですか? 女ご主人に息子さんなんていらっしゃるのかしら?なんてね(笑)
2. Posted by スノホワ 2012年10月29日 10:21
はい、コラソ様をどっぷり堪能しましたです(笑)
ヨーロッパ人ならひと息ついて、ドライブやプール...ってなるんでしょうが、ひたすら居間に居座る東洋人の女...何だろうと思ったでしょうね(笑)
ここはリスボンに近いので、地方を周るスケジュールだとかえって行きにくいんですよね。
今回たまたま一人でリスボンに滞在する時間が長かったので、思い切って行ってきました。
この屋敷を継いでいるのは屋敷を建てた方のお孫さんたちで、ホテルとしての切り盛りは出迎えてくれた女性がやってるようです。旦那さんはブドウ園の方をやってるんじゃないかなぁ。
こういうお屋敷に行くと、たいていリビングに家族の写真が飾ってあるんですよね。
ここのお宅はお嬢ちゃんが二人、みたい。
「おぉ~、華麗なる一族!うらやましいけど、結婚とか自由に出来るのかしら?」
なんて下世話な詮索をしてしまいます(笑)
ヨーロッパ人ならひと息ついて、ドライブやプール...ってなるんでしょうが、ひたすら居間に居座る東洋人の女...何だろうと思ったでしょうね(笑)
ここはリスボンに近いので、地方を周るスケジュールだとかえって行きにくいんですよね。
今回たまたま一人でリスボンに滞在する時間が長かったので、思い切って行ってきました。
この屋敷を継いでいるのは屋敷を建てた方のお孫さんたちで、ホテルとしての切り盛りは出迎えてくれた女性がやってるようです。旦那さんはブドウ園の方をやってるんじゃないかなぁ。
こういうお屋敷に行くと、たいていリビングに家族の写真が飾ってあるんですよね。
ここのお宅はお嬢ちゃんが二人、みたい。
「おぉ~、華麗なる一族!うらやましいけど、結婚とか自由に出来るのかしら?」
なんて下世話な詮索をしてしまいます(笑)

















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